鹿島対マリノス

勢いに乗っているマリノスに複数得点&無失点での完全勝利。そして、さらにすごいのがルヴァンカップの名古屋戦を見据えての采配を取った上でこの結果を出したことだ。60分で荒木、上田を下げた。もしこれで引き分けでもしたらかなり批判されただろう。しかし、相馬さんはこの勇気ある采配をし、試合にも勝ち切った。見事である。私ならあと10分、15分は引っ張りたいと思うし、このゲームに確実に勝ちたい気持ちが出てなかなかこの采配はできない。いつもは交代が遅いがこの采配をみてルヴァンカップも勝ちに行く気マンマンだとわかった。ルヴァンカップがさらに楽しみになった。話を戻したこの試合を振り返る。序盤からガンガン攻めてくるマリノスに対してまずは中をしっかり固める鹿島。すると、マリノスはサイドから崩そうとしてくる。鹿島はサイドハーフの土居、和泉がサイドバックの縦を切ってウイングにできるだけボールを出させないようにしていた。またウイングにボールが入ってもサイドハーフとサイドバックできっちりフタをして1対1の状況を作らせないようにした。サイドチェンジをされてもDFライン、ボランチ、サイドハーフのスライドが遅れることなくとてもはやかった。これでは相手はなかなか攻撃の糸口を見出だせない。特にサイドハーフの和泉、土居がさぼることなくプレスをかけていた。その中でも土居のポジショニング、タイミングはすばらしかった。土居は上田と同様にマリノスとの相性がよく、前回はハットトリックをしているが個人的にはよくアシストしている印象がある。だから、今日もアシストするだろうなとは思っていたが予想通り前半15分に土居のアシストで荒木のゴールが決まった。案外早く先制することができてよりゲームを進めやすくなった。土居はフリーでクロスを上げたが余裕があり荒木は本当に頭で合わせるだけでほとんど土居のゴールといってもいい。それぐらいクオリティーが高いクロスだった。早い時間に先制できたことでしっかり守ってカウンターという色合いがより濃くなりやることがはっきりした。すると前半30分にピトゥカがボールを持つと自分でボールを長い距離を運び上田へのスルーパス。これを上田がきっちりと決めて2点目を奪った。上田は自分の誕生日を自分のバースデイゴールで祝った、おめでとう。ピトゥカのスライドの大きいドリブルがめちゃめちゃ効いた。上田へのスルーパスのタイミングも絶妙で完璧だった。ここにきてピトゥカがどんどんコンディションを上げている。頼もしい限りだ。相方の三竿も今日は鬼神のごとくプレスをかけボールを奪った。90分スキを見せず仕事をやりきった。久しぶりにこの三竿を見ることができた。難しいはせずきっちり奪いきっちり繋げる。これでいい。先制点とカウンターで2-0。理想的な仕事運びであとはカウンターの脅威を匂わせつつ専守防衛していた。こうなった鹿島からは容易にゴールは奪えない。その後も堅い守りでタイムアップ。今日は監督を含めた全員がMVP。いつも私は土居に批判的だが守備とアシストがすばらしかった。いつもこれぐらいやってほしい。常本はもはやJリーグのサイドアタッカーには負けない守備力だ、安心して見ていられる。スタミナも化け物で一切バテることなく寄せのスピードが落ちない。もちろん、守備の要のセンターバックもよかった。最近は安定の町田。そして、神戸戦では最悪だった犬飼が今日は一切ミスしなかった。毎試合これぐらいのプレーを見せてほしい。ブエノと林もおり、一気にセンターバックの層が厚くなった。会心のゲームで批評はしたくないが、させてもらう。永戸はやはりきつい。中2日ということもあるが、終盤はスライドが間に合わなくなっていたし、ボールウォッチャーになっていた。ほとんどのピンチが左サイドからだった。マッチアップが前田もしくはエウベルだったらやられていただろう。今日は仲川と水沼で助かった。あとはエヴェラウド。本人はどう思っているがわからないが上田が完全にエースになっているのでエヴェラウドはサブだ。サブの選手がスタメンになるには少ない時間でゴールを奪うしかない。もちろん、今日は2-0で守るだけでいいがそれでも何か爪痕を残すことは大事だ。今日もオフサイドにかかったり、試合終盤のサイドへのパスに間に合わないなどみていてきつかった。たぶん、これからもゴールへ焦りで空回りするだけなので染野が見たい。もっと3点目を貪欲位に狙う姿勢がみたい。次はルヴァンカップ。早く下げた上田、荒木に期待したい。連戦のピトゥカは体力的きついと思うが替えがきかないので頑張ってもらいたい。相方は久々にスタミナ満タンの永木がみたい。このサッカーができれば絶対に勝てるので名古屋にも絶対勝つ!

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