鹿島対広島

 めちゃくちゃ内容が悪いとは思わないが、いつも通りのメンバーでいつもどおりの布陣で臨み、いつもどおりに期待を裏切られた。もう一度言うが、内容が悪いとは思えない。しかし、結果がでていないので確実に理由がある。守備は悪くない。むしろ、私個人的には良いと考えている。前線からの守備やボールを取られても即時奪回するプレスは効いている。問題は攻撃にある。ボールを奪い、回収したのはいいが、最後にどうゴールを奪うかのイメージが湧いてこない。選手のプレーをみているとこれでいいよねーみたいな感じで選手同士の意識のすり合わせができていないし、攻撃に明確な意志があるとは思えないし、脅威にも感じない。それでも持ち前の守備でゲームを作り、今回の試合でいえばセットプレーで先制点も奪えた。これは完全に鹿島の勝ちパターンである。しかし、結果は逆転負け。引き分けすら取れずに、今期3敗目。川崎戦のように残り10分を守り切れなかった。やはり、理想は前半に即時奪回ができている時間に先制点をとることだろう。そして、先制点がとれても守りに入らず、追加点を狙う。終始、ゲームを支配してゲームを終わらす。もちろん、こんなことが毎試合できないが、先制点をとってからこちらが優位になったにもかかわらず気持ちが守りに入りすぎていて怖くない。ここらへんは意識して変えてほしい。たしかに、内容は悪くない。しかし、結果が出ていないのに、いつも同じメンバー、フォーメーションでゲームに挑むのはいかかなものか。終盤守り切れないないのであれば、5バックにするなり、ボランチを増やすなりやれることはある。しかし、岩政さんは交代もいつも通りで進歩や学習が見えない。明らかに調子の悪い優磨をフル出場させる。攻守のキーマンである優磨をスーパーサブに使うのもありだろう。スタメンにするにしても、知念とポジションを入れ替えてみても面白い。一番得点の可能性のある知念を一番ゴールに近いポジションでプレーさせてほしい。

 藤井はたしかにスピードがあるが、そこまで怖さを見せることができていない。もったら、縦に仕掛けてクロス。これ一辺倒では通用しない。左足に自信がないのか、カットインシュートや切り返してクロスなどがみられない。それがばれてるのか縦にも突破できない。裏があるから表がいきる。もう少し引き出しを増やさないと縦の突破も生きてこない。そして、明らかに得点力が落ちている。そこでカイキをスタメンに推したい。シュートの上手さ、得点力があるので見たい。いつもどおりのスタメンでは何も変わらない。藤井と松村がパッとしないので、3トップは右から優磨、知念、カイキでインサイドハーフに樋口と荒木にしたい。優磨を明確にサイドに置くことで荒木とポジションが被ることを防ぐことができる。攻め方もロングボールをで押し切れる相手にはそれでいいが、荒木、樋口、知念、優磨、佐野と足元がうまいメンバーがいるのでもっと地上戦で攻めていい。

 使えない外国人は全員切るべき。使えない外国人が何人もいるより使える外国人2~3人で少数精鋭にしてほしい。

 最後にメンバーは悪くないし、内容も悪くない。しょうもないミスは多いが、流れの中で何回も崩されているわけではない。ある程度守備も安定していて、先制点も取れている。最後の守備はもっと極端にDFの数を増やすのか、ボランチを増やすのかそれとも守りにはいるのではなく、点を取りにいくのかフワフワした時間を漠然と過ごすじゃなくて、明確なタスクを選手に授けてほしい。

岩政さんを批判するわけではないが、ジーコのいう通り、鹿島の監督は新人が務めるべきでない。

 

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