昌子が町田ゼルビアに移籍するということが報じられている。公式発表はされていないもののここまで複数のメディアで見た感じでは移籍はほぼ確実なのであろう。鹿島に再び戻ってきて1年で退団とは夢にも思わなかった。もし10年前に昌子が海外から1年で帰ってくること、ガンバに行くこと、鹿島に戻ってきても1年で出ていくことを聞いても絶対に信じないだろう。思い返せば、高卒で無名で鹿島に入団してきて、2012年のナビスコカップ決勝では前半だけとはいえ新井場を差し置いてスタメンで出場し、そのときは誰なんだと思っていたがきっちりと仕事を果たした。そこから順調に成長し15 年のナビスコの決勝ではガンバをボコボコにして無失点に抑えた。あの試合ほど鹿島が強く見えたゲームはそうそうない。個人的には16年の昌子が一番好きだった。DFとして無双していた。そこから移籍せずに18年のACL制覇まで鹿島にいてくれたことには感謝しかない。海外移籍からたった1年で国内復帰にはびっくりしたがケガなどいろいろあったのだろう。諸々の事情が重なり直接鹿島には帰ってこれず、ガンバでは3年在籍し、ようやく鹿島に帰ってきてくれた。今シーズンはなかなかスタメンでは出れなかったが、同期の柴崎も帰ってきて来シーズンに期待していたところでの移籍の報道。私の推察するところ、もちろん今シーズンスタメンで試合に出ることができなかったことに葛藤があったり、プロとして他チームに評価され必要とされていたり、年俸があがったりと理由があがればキリがないかもしれない。うまく歯車が合わずできることなら海外から鹿島に直接帰ってこようとしていた昌子が1年間コンスタントに試合に出れなかったぐらいで他チームに移籍はあまり考えられない。永年小笠原の背中をみて育った昌子がまさかである。常勝軍団だった鹿島が時代の変化についていけずタイトルから遠ざかり再び常勝軍団を目指すなかでそのリーダーになるべき存在が昌子である。その昌子が移籍を決断するということは鹿島の内部つまりフロントのことを良く思っていないことは確実である。移籍することを小笠原や柴崎には相談してのだろうか。最終節から10日足らずでの報道、移籍の決断に多くは時間は掛からなかったのだろう。たしかに、国内復帰してからの昌子のパフォーマンスが全盛期に比べて奮わなかったは明らかではあるが移籍させていい人材でないことも明らかである。この時点で来季の鹿島には不安しかない。とはいえ、昌子の決断を尊重し、健闘を祈る。昌子の人生に幸あれ!
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