立ち上がり10分は開幕に合わせてきたさすがだなと思ったが、中盤以降は押されて押されて失点しないのが不思議なくらいサンドバックにされた。最終ラインから中盤での不用意なパスミスが多くまだまだ完成度にはほど遠いと思わされた。早川に救われた場面が多すぎた。湘南相手といえど実力差はなかった。水戸戦でも感じたが、足元の下手なレオ・セアラが作りに参加するのはナンセンスだ。ゴールに集中しほしい。右サイドの荒木はサイドよりも中央にポジションをとることもあり、前線4人の位置取りや役割にアンバランスさを感じるの私だけではないはずだ。明確に立ち位置や役割を整理するために荒木を使うならトップ下でレオセアラは1トップ、優磨をサイドにしたほうが各々のがプレーしやすくなるのではないだろうか。
分厚い攻撃陣に実績のある監督の招聘で期待値が高かっただけに0-1という結果は受け入れがたいが、むしろ0-1で済んでのはましだというのが率直な感想だ。本気でスタイルを変えるなら目先の勝利に逃げずに鬼木さんのやり方を継続するべきだ。今までの鹿島は少し負けるとすぐに現実路線に切り替える。たしかに、立ち返る原点があるのはいいことだが、それでは結局いつもと変わらない。その結果、常に5位以上に入る安定力はすばらしいが国内タイトルが10年近くとれていないのは由々しき事態だ。そこから脱却すべく呼び戻したのが鬼木監督である。ここが変わるのがラストチャンスぐらいの危機感をもってスタイルのアップデートに取り組んでほしい。だからといって負けてもいいわけではないが、勝ちに慣れすぎている鹿島サポーターは他のサポータに比べ我慢ができない。極論、降格しなければなんでもいぐらいの気持ちで長い目ではみれないだろうか。毎年3~5位でずっと優勝できないよりも今年二桁順でも来年に向けてじっくりとベースをつくってもいいのではないか。これはフロント含めサポーターも生みの苦しみを味わう覚悟が必要となる年になる。
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