私は2009年の鹿島の開幕戦をみて鹿島のファンになった。その年に鹿島に入団してきたのが大迫勇也である。だから、プロに入ってきてからの彼の成長を常に目の当たりのしてきた。入団当時、FWにはマルキーニョスと興梠慎三、田代有三など錚々たるメンツがいた。しかし、当時の監督オリヴェイラさんは積極的に大迫を使ってくれた。そのおかげもあり、着実に大迫は成長していった。2011年の当時のナビスコカップでは延長戦で興梠からのパスをゴールに流し込み、鹿島を優勝に導いた。そして、MVPに輝いた。順調なこの万能FWにも苦難はあった。2012年のロンドンオリンピックに落選したことだ。この挫折がさらに大迫を強くした。このシーズン、リーグ前半戦で3点獲っていたが、後半戦は倍の6点獲った。さらに、翌2013年には得点ランキング3位となる19ゴールを挙げた。プロ5年目にして初の2桁得点となるのだ。また、ここから、海外移籍をし、ワールドカップのメンバーに選ばれるなど確実にステップアップしていった。入団からの軌跡を見てきたわたしからすると神戸への移籍を夢にも思っていなかった。Jリーグに復帰する際には確実に鹿島を選んでくれるものだと思っていた。毎年オフになると鹿島で自主トレしていたし、海外移籍する際には鹿島にいつか帰るとコメントしていたからだ。神戸への移籍報道を知ったときにはショックを受けた。昌子がガンバに移籍したように、海外から戻りづらい時代になってきのもまた事実でタイミングや待遇などなかなか上手く噛み合わないこともあるようだ。当たり前のように鹿島に帰ってくる時代は終わったのかもしれない。できればまた鹿島のユニフォームを着てゴールを量産する大迫を見たかったがもうできない。ただ、個人的に大迫を責めたくはない。お金は人生において大事なことは間違いない。仕事において、給料が倍と言われて転職しないサラリーマンはなかなかいない。プロのサッカー選手も然りだ。神戸は給料もいいし、イニエスタもいる。待遇や環境も決して悪くない。大迫の選択を尊重したい。そして、鹿島戦以外ではもちろん応援する。大迫勇也に幸あれ!
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