前半戦振り返り

今年から鬼木監督になり、前半戦を8年ぶりに首位でターンすることに成功した。これだけでも本当はありがたいことだが、長らくタイトルに飢えていると鹿島サポーター、ファンにとってはどうせなら優勝してくれとどんどん欲が出てくる。もう一度申し上げるが、監督初年度でチームを改革しながら勝つという無理難題に応え続ける鬼木さんはすでに十分すごい。しかし、鹿島というチームを率いるには勝つだけでは満足されない。それでは前半戦を振り返ってみよう。

前半戦を13勝1分5敗勝ち点40で首位、優勝勝ち点に必要な平均勝ち点2を獲得しており十分及第点といえるだろう。鬼木さんははじめはつなぐ意識をつなく意識を強めようとしたが、結局はレオセアラや優磨のストロングを活かしたロングボール主体でのスタイルでそこに少しずつポゼッションのエッセンスを徐々に加えて勝点を稼いだように思う。開幕戦で負けたことでポゼッションスタイルへの大幅な変更をあきらめて従来の鹿島のスタイルに振り切ったことが功を奏した。今年は例年とは違い、セレッソや京都、マリノスなど今まで相性のよかった相手に負けたことが印象的だ。特に、アウェイセレッソはここ最近引き分けすらなかったように思う。京都にもほぼほぼ負けた記憶がなく、どちらも試合終盤に決勝ゴールを奪われていて、なんとか勝ち点1を拾う戦いに割り切ってもよかったのではないかとも終わってみれば考えることもある。

今年は鹿島は交代選手でボランチやサイドバックを変えることが多く、良く言えば選手層が厚いが悪く言えば絶対的な存在がいない。5人に交代枠が増えたが3人の枠でボランチやサイドバックを変えることはまずなかった。それもボランチはほぼほぼ毎試合2枚とも変えており強いチームがすることではないと私は考えている。ボランチ、サイドバックで交代枠を3枚使うことにより攻撃のポジションで2枚しか交代が使えないことになっている。ボランチに良い選手がいるのは理解できるが変えるにしても守備的なポジションは2枚までにするべきだ。個人的には舩橋、知念を主軸に置いてほしい。知念は怪我をしていたみたいだが、町田戦には前線のポジションで出場しておりボランチでのスタメンはできないのだろうか。たしかにけが人が多発し攻撃のポジションでの駒不足も否めない。やりくりが難しい。サイドバックでも交代枠を使っており、できればサイドバックには使ってほしくない。左は溝口か小川であるがコンディションさえあがれば小川のほうが即戦力であろう。右は小池か濃野。濃野の攻撃力はサイドバックでこそ発揮されると思うので使うのであれば2列目ではなくサイドバックにするべきだ。先ほど少し触れたが、けが人が多発し前線の枚数が少なく、それによって交代カードが不足し試合終盤まで攻撃の選手のスタミナが足りていない。徳田と師岡、田川が戦列をはなれており、レオ・セアラと優磨が出ずっぱりの状況で披露も溜まっているはずだ。チャブリッチは夏に弱くフル出場はありえない。とりあえずチャブリッチはスーパーサブに置いといて、スタメンにはターレスや荒木も使っていかないと固定した選手起用では1年を乗り切れない。

 鬼木さんは1度は従来の鹿島のスタイルに切り替えたもののまた少しずつポゼッションのスタイルに重きを置き始めている。それが鬼木さんのスタイルでありそれで川崎の黄金期を作ったのは重々承知であるが、鹿島にはどうも合わないというか鹿島がそれをしても相手からしたら怖くないというかなんというか。自分たちのしたいことよりももっと相手の嫌がることをしてほしい。もちろん90分のペース配分を考えてつなく時間も必要であるが、リスクマネジメントも踏まえセーフティーに蹴る場面をもっと増やしてもいいと思う。ここ最近の結果をみるとどうもポゼッションスタイルが結果には出ていない。いちサポーターとしては今年の優勝に重きを置いてほしいのが正直な本音である。

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