開幕戦の出来からすると今回も難しい試合になると思っていた。序盤のレオセアラのシュートを外したのを見たときは鹿島の勝利と共にレオのゴールも遠いなと感じていたが、終わってみればハットトリックの未遂の2ゴール。1点目は安西のクロスを見事にねじ込んだ。安西のクロスは相手選手に当たり微妙にコースが変わっている。それをレオセアラは首だけで力強いシュートは放ち、ゴールを決めて見せた。レオを侮っていた。わずか3分後、高い位置からボールを奪い、それからパスを受けて強烈ボレーで2点目。トラップでわざとボールを浮かしたのかはわからないが技アリのゴール。一気に2ゴールを奪い、チームもレオをイケイケモードに入った。
開幕戦敗れたこともあり、今回は前線からのプレス、奪えばつなぐというよりかはシンプルに2トップに放り込むそれが功を奏した。ここでチームの選択肢としては2つあると私は考える。
1つは目は手をゆるめることなく攻めて、3点目を取りに行きトドメを指すこと。2つ目はスローダウンし、チームとして落ち着くこと。結果として、鹿島は1つ目の選択肢を選び見事に3点目を取りきった。新加入のFWが2点とりノリに乗っていることを考えるとこれでもよかったが序盤からのプレスと裏へのロングボールで多用で消耗の激しいサッカーをしていたので個人的には一度スローダウンしてゆっくりパスを回すぐらいの強者の余裕が見たかった。今の鹿島はそこまで試合巧者ではなかったか。今後は焦る相手をパス回しでいなすところも見てみたい。
前半だけで3-0。試合はほぼ決まったが、昨シーズンはここから追いつかれている。あとはゲームを終わらせるか。結果からみるときっちり無失点にしてダメ押しの4点目まで決めた。2トップが2ゴールずつ決めてサポーターの不安を一掃した。2トップにシンプルにロングボールを送ることでつなぎのミスからカウンター受けるリスクも少なく、相手が嫌がるフィジカル勝負に持ち込むことで優位にゲームを進めることができた。これが鹿島に合っているこれだけでは今までの鹿島と変わらない。ここからさらに1歩上のチームになれるように鬼木監督の手腕に期待している。
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