鹿島対神戸

立ち上がりはどちらもボールを長くもつことがなくボールがあっちいったりこっちいたりしていた。しかし、コーナーのこぼれから常本がアバウトにクロスを上げると、ブエノが競り勝ち最後は三竿が菊池の上からヘディングを叩き込み幸先よく先制した。先制したことにより前半は少し後ろに重たくなってしまった。後半でも土居がアバウトに上田目掛けてボールを放り込むとそのこぼれを優磨が目の醒めるような豪快なシュートで追加点。これでほぼ勝負が決まった。イニエスタとサンペールが交代で入って来る直前での追加点はタイミングも完璧だった。1点リードでは少し心許なかったので本当によかった。最後まで気を緩めることなく無失点で試合を締めた。これで2試合連続での完封。すばらしい。

この試合の収穫はなんといっても三竿とブエノの急造CBコンビが躍動したことだ。加えてたった7分で先制点ももたらした。二人とも今シーズンのリーグ戦では初スタメンであるにもかかわらず、完璧な仕事を果たした。ブエノはヘディングで競り負けず、地上戦でもフィジカル、スピードで相手を圧倒した。ここまでは2019年のブエノを見ていたのであまり驚かなかった。しかし、ピンチになっても一切焦ることなく行くところと行かないところのメリハリがしっかりとできていたこと、自分が行かないなら指示して周りを使うことができていたのはびっくりした。また、胸板が一段と厚くなっていてさらにフィジカルが強くなっていた。三竿も粘り強い守備とリーダーシップでブエノをはじめDFラインをまとめあげた。ここにきてCBの選手層が一気に分厚くみえた。継続して安定したパフォーマンスがこれからもみたい。次はブエノと関川のコンビを試してほしい。

ブエノや三竿などビルドアップが苦手なCBが多いので神戸戦のようにつなぐよりどんどん蹴っていったほうがいいとわかった。その証拠にこの試合では2点ともアバウトなロブのパスからのゴールだった。上田と優磨がいればなんとかしてくれる。話は変わるが、今回の土居はとてもよかった。守備もアグレッシブで攻撃も仕掛けが多く見ていて気持ちよかった。毎回この土居でいてほしい。

レネ将が入国し、ルヴァンカップの大分戦から指揮を取ることが発表された。ようやく軌道に乗ったところで岩政さんからバトンタッチされるが、湘南戦で勝利するができればさらに勢いを増すことができるだろう。今日のようなサッカーができれば何の問題もないはずだ。

MVPはブエノ。前回の出場時より確実に成長した姿を見せてくれた。この安定したパフォーマンスを継続できればブエノを軸に私はしたい。

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