最終節鹿島vs横浜Fマリノス

今までの試合が何だったのかというぐらいゲームを支配し、圧倒した。最後の最後に1点取られはしたが個人的は感覚では2015年ナビスコカップの決勝ガンバ戦ぐらい90分圧倒したのではないか。勝てば優勝の試合でひさびさに鹿島の底力を見せつけられた。できるなら早くやってくれよとは思ったが今日だからできたのだろう。正直、スタメンを見た瞬間心躍るというか勝ちを確信していたのかもしれない。ここまでほとんど出場時間がなく、途中出場しても多くても15分弱しかプレータイムがなかった荒木遼太郎をここに来てスタメンでで80分以上プレーさせた。また、いつもはスーパーサブの松村も荒木との同時共演。やろうとしてもなかなかできない鬼木さんの強気采配そして各選手が見事に期待に応えてみせた。ここに染野がいればさらによかったのが今は置いておこう。さてゲームを振り返っていこう。

序盤から圧倒的なボール保持、取られてすぐに取り返し。セカンドボールの回収も完璧で完全に支配した。かといってペース配分を考えずに飛ばすわけでもなく淡々とゲームを勧めた。前半に20分に先制点を奪えたのも大きかった。五分五分のボールを知念がマイボールにしてから松村にボールが渡り、マイナスのクロスを荒木をシュートを試みるもジャストミートせず、浮いたボールをオーバーヘッドで中に放り込み、レオセアラでゴールに叩き込んだ。早い時間に取れたことが焦る必要がなくなり、相手がこなければゆっくりとボールを回し、プレスにくれば早めに相手の裏にボールを放り込み相手ゴールに襲いかかった。ただ、いつものようにロングボールというより荒木がいることもありショートパスをつなぐことが多く、小気味よくパスを繋いでチャンスを多く作った。久々のスタメンとは思えない圧巻のパフォーマンス。前半のボール支配率は70%近く、文字通り試合を支配した。こういうゲームを得てして、後半に流れが変わりがちであるが今回は流れがまったく変わらず、ゲームを支配し、またも早い時間に追加点をとり、少しずつ確実に時間が経っていった。このまま試合が終わるかと思いきや右サイドで相手DF角田にレオセアラ、松村がかわされると天野にボールが渡り、見事なループシュートで 1

点返された。この場面はファウルもしくはイエローカードをもらっても止める場面であった。勝ち確ムードが一気にピリついた。しかし、しっかりと相手陣内で時間を潰し、9年ぶりの優勝を果たした。正直いうと、わたしの中では、鹿島はなんとか勝ち点を拾ってはきたが優勝するチームかというと疑問符がついていた。柏のほうが再現性のある洗練されたパスサッカーを披露し、優勝にふさわしいとも思っていいたが、この最終節のここぞの場面でここまで相手を圧倒する鹿島は十分、十二分に優勝するにふさわしいサッカーを展開した。ここまでくるのに本当に長かった。ほんとうにありがとう、そしておめでとう。MVPは優磨か早川の2択だが、僅差で早川かなー。あと松村も何らかの個人タイトルがあってもいいぐらい活躍してくれた。来シーズンは荒木とともにスタメンで試合に出場したうえでさらにタイトルを積み重ねてほしい。来季は吉田湊がトップに昇格し、徳田も勝負の2年目。荒木や松村らと生え抜きたちで鹿島の黄金時代をつくっていってほしい。

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