開幕戦 鹿島対ガンバ大阪

先週の水戸戦とは見違える内容。モヤモヤしていた不安が解消され安心した。そして6年ぶりの開幕戦勝利で最高のスタートを切れた。序盤からお互いの攻めが相手の守備を凌駕しゴールの匂いはプンプンしていた。案の定、鹿島が上田のゴラッソで先制するもすぐさまコーナーの流れから小野瀬にゴラッソで1点返された。するとまたすぐにハイプレスからゴール付近でボールを奪い最後は優磨がゴールに冷静に流し込んだ。ここから点の取り合いになると思われたが、パトリックが一発レッドで退場になった。ここからは10人になったガンバをサンドバック状態にして殴り続けた。後半さらに上田のゴールの追加点で3-1での勝利。前半で退場者が出た時点でほぼゲームは決まっていた。強いていうならもう2~3点ほしかった。ただ、勢いがついた形で川崎と相まみえるのは最高だ。では次に内容を見ていく。

まずは攻撃から書いていく。なんでもできる優磨が加入して攻撃の幅が格段に増えた。プレス、ポスト、クロス、ドリブル、落としをすべてを高いレベルでこなした。特にボールの収まりが素晴らしく安心して見ていられる。そのタメのおかげで安西がガンガン上がれる。上田もゴールに集中できてあまり苦手なポストプレーをあまりしなくて済む。優磨がチームにもたらす影響は計り知れない。その影響はプレー面だけではなく、メンタル面でも発揮されチームの雰囲気はとても良く見えた。さらに、優磨はマリーシアをも持ち併せておりパトリックを退場に追い込んだ。優磨には賛否両論あると思うがこれもサッカーであるとしか私はいえない。優磨をみて小笠原に似たなにかを感じた人も多いだろう。本当に頼もしいし、味方でよかった。荒木はサイドにいることでなかなかいつもの良さが出せなくて窮屈そうだった。それもあり後半からは優磨が左サイド、荒木がトップ下に入っていた。これは正解だと思う。前半は優磨が縦横無尽に動いてボールを収めていたが、ポストにプレス、クロスとタスク過多になっており飛ばし過ぎていた。サイドでプレーエリアと役割をはっきりさせることで効率よくプレーできていた。また、荒木が真ん中にいることでボランチとデフェンスの間で受けられボールにスムーズに回りチャンスも増えた。特に3点目が印象的でシンプルではあるが荒木と上田の真骨頂が凝縮されていた。前半は優磨のおかげでゴールへの選択肢が増えて逆にどうするかの判断に時間がかかっていた。しかし、3点目は難しいことも手数も必要ないことを証明してくれた。これからはスタートからこの形でいいと思う。ただ、上田、優磨、荒木はスタメンでいいが最後のひとりは土居でもいいがゴールという結果は出せなかったので競争という意味も込めて他の選手でもいい。和泉、アラーノ、カイキ、仲間、松村を入れて最適解を見つけてほしい。

次に守備面。守備は攻撃とは対照的でまったく評価できない。常本は最初からフワフワしたプレーでミスも多かった。一番ひどかったのはキムミンテ。ヒヤヒヤしてまったく安心できない。ゴールに直結するようなミスも1つや2つでなかった。ポジショニングがおかしく寄せもおそい。ビルドアップも上手くない。けっこうきついと思った。これなら関川を右で左に三竿の方がよかった。関川が脳しんとうでなければ私ならミンテを前半で交代していた。それぐらいひどかった。今からでも即戦力CBの獲得を検討すべきだ。ブロックを作った状態でも簡単にシュートまでいかれていたので守備の仕方をもう一度確認してもらいたい。

最後にMVPは樋口。ピトゥカの影に隠れてはいるが、ゲームメイクとゲームコントロールがすばらしい。豊富な運動量で味方へのサポートが早かった。どちらかというとピトゥカが前で樋口が後ろだったがやうと思えばピトゥカの代わりも十分できる。むしろ、スルーパスもシュートもできるのでしたかったと思うが常にチームを最優先でプレーしてくれた。たまにはエゴを出してもいい。

最高のスタートで次はいきなり山場の川崎戦。絶対勝利!

                                      

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